先日のグループレッスンでの話です。
みんなでドの音探し、そしてシの音に移動…というレッスンをしていました。
左手の小指を使っての音探しです。
みんな鍵盤をじーっと見ながらドからひとつ隣のシの音に移動します。(小指をそのまま隣に動かすという感覚は幼児にとってはちょっと大変です)
年中さんの男の子の👦🏻くんは、鍵盤上の音探しは少し苦手…いつも私の顔を見て〝ここ?ここ?ここ?〟と指をあちらこちらに移動させながら私の〝そう!〟を待っています。
でもこれは音を覚えることにはなりません。このままでは👦🏻くんは置いてきぼりになってしまいます。
そこでみんなにはちょっと待ってもらって👦🏻くんにガチレッスン!
「先生の顔には音の名前は書いてないよ。オルガンの模様をじーっと見てごらん!ゆっくり探してみて。オルガンを見ないとわからないよ、じっとみるんだよ。」
何度もやりとりをしながら話を〝聞いて〟〝考える〟ことをわかってもらおうとしました。
その間他の子達は👦🏻くんに色んな言葉をかけます。
「👦🏻くん、ドのよこよ。」
「そこじゃないよ。」
👦🏻くんは、はじめは私の顔ばかり。なかなかシの音は出てきません。私の顔を見ているうちは私も「先生の顔じゃないよ。」としか言いません。
目もうるんできました。でも少し鍵盤を見つめる様になりました。そして10分弱たったでしょうか…。
シ〜♪
「そう!そこがシだよ。わかったね〜良かったね〜。」☺️
その途端👦🏻くんは号泣しながら私にしがみついてきました。
緊張していたし安心したのでしょうね。でも〝少しの間考えてみること〟その時間は大人が取り上げてしまう可能性があります。
多少時間がかかっても待ってみることって大事だと思います。
その後他の子も「わたしもね、ちょっとじょうずになったよ。」と言っていました。
待ってる時間は、きっと他の子にも〝考える〟時間になるんですよね。
これでずっとこの調子で…というわけではありません。前進と後退を繰り返して子ども達は成長するんですよね。
がんばれ!みんな!私もがんばるよ。😆
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